鶴の恩返し


自分のラケットだけでは飽き足らず、いつもテニスをご一緒している仲間のラケットも張らせてもらうことにした。

テニスサークルで仲間に公表しました。
「ガット張り機を買いました。自分の練習のためにも皆さんのラケットのガットを張らせてください。もちろん工賃は頂きません。安く仕入れたガット代だけお願い致します。ワンコイン500円です。」

宣言後2日目の夜。
テニススクール帰りの車中で、LINEを受け取る。
サークル仲間の女性からの「ガットを張ってください」メッセージ。
喜んび勇んで「今から自宅まで参ります!」 もう宅配便の回収のごとくのサービス体制。ここは儲け事とは違うのでガソリン代とかはお構いなし。楽しませてもらえるならお安い御用だと思うのです。

その時から、ご依頼を頂戴した日は夜な夜な部屋を閉め切ってガット張りに夢中です。ラケットの持ち主に真心こめて張らせてもらってます。

人によって、ガット張り具合の指定数値が異なる。強めに張るのを好む人もいれば、弱めに張ることを好む人もいる。まさに好みの問題だけど、やはりプレイスタイルに合わせて適正な数値がある。これを本人自身が見出すのが大切だし難しいところでもあると思う。

それをお手伝いするのがストリンガーだと言われてるけど、ド素人の私には、希望される数値でガットを張ることだけが精一杯。なので、まずは正確に張ることで持ち主のサポートが出来れば嬉しい限り。

もちろん、自分のスキルアップにもなるので、ボランティア精神で貢献出来ればと思う。





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